2012年05月16日

再生可能エネルギーに取り組む小さな町、エネルギー自給を目指して 米国(下)

【5月16日 AFP】再生可能エネルギーに町の将来を賭けていくつかのプロジェクトを始めた米コロラド(Colorado)州ファウラー(Fowler)。しかし大型プロジェクトの中でこれまでに実現したものはない。町の執行部は交代し、最初の太陽光パネルを設置した企業は州政府の太陽光発電補助金がなくなった後に解散した。グリッド・ニュートラルという目標は道半ばで行き詰まった。

■計画通りには実現しない夢

 これは珍しい事例ではない。「BioTown USA(米国のバイオタウン)」というキャッチフレーズを掲げたインディアナ(Indiana)州レイノルズ(Reynolds)は2000年代半ば、レイノルズのエネルギーを全て再生可能エネルギーで自給するというプロジェクトに着手した。電力だけではなく暖房や自動車の燃料も再生可能エネルギーで賄うことを目標とし、ミッチ・ダニエルズ(Mitch Daniels)インディアナ州知事の支持も受けて、大型プロジェクトが次々とその形を現し始めた。

 レイノルズは嫌気性細菌を利用する汚物処理施設の建設計画に取り組んだ。半径15マイル(約24キロ)圏内に豚15万匹を抱えるレイノルズに適した計画だったが、物流がネックになった。

 2011年にレイノルズ近くの牛の牧場にある大型発電施設が稼動開始したが、その施設はレイノルズの外にあり、しかも発電した電気は既存の送電網に送られている。そこではレイノルズで消費されるより多くの電気を生み出しているので、ある意味で当初の夢は実現したと言えるかもしれない。ただ、それは当初の計画とは違っていた。

 発電施設は副次的な恩恵ももたらした。同地域での新プロジェクト実施に関心を示す企業が出てきているのだ。「(発電施設稼働の)広報効果は良い。レイノルズは人々の注目対象に残っている」と、レイノルズでバイオタウン計画が動き始めたとき町のプロジェクト責任者だったジョン・ハイムリック(John Heimlich)氏は語る。

■現実的な望みを

 ウェイン・スナイダー(Wayne Snider)氏は現在、コロラド州の他の町と共同で風力発電と太陽光発電を設置するプロジェクトを進めている。嫌気性細菌を使った設備の設置もまだあきらめていない。

「電力の自給ができなくても、今より安い料金で電力を提供できるようになれば、この町に移住したいという人が現れるくらい人々をひきつけるはずだ」とスナイダー氏は語る。ファウラーが計画通りに2000キロワットの太陽光発電所を建設していれば、電力料金は現在の1キロワット時当たり15セント(約12円)程度から6セント(約5円)にまで下げることができたはずだという。

 ファウラーとレイノルズから得られる教訓は、「現実的な望みを持とう」という単純なことかもしれない。メリーランド(Maryland)州プールズビル(Poolesville)のタウンマネージャー、ウェード・ヨスト(Wade Yost)氏は、町の中心部に省エネ型のLED街灯の設置を始めた。そこから再生可能エネルギープロジェクトを育てて行こうとしている。

 次のプロジェクトとして、町の下水処理場に1500キロワットの太陽光パネルの設置を計画している。年間6万5000ドル(約520万円)に上る下水処理場の電気料金を大幅に減らすことを目指して、企業からの提案を受け付けているところだ。「全部をつなげて、本物のグリーンコミュニティーを作り上げたいんだ」とヨスト氏は語った。(c)RenewableEnergyWorld.com/Dave Levitan/AFPBB News
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2012年05月07日

スペースXの宇宙船「ドラゴン」、打ち上げ再延期 19日を予定

【5月7日 AFP】米民間宇宙開発ベンチャーのスペースX(SpaceX)は4日、7日に予定されていた宇宙船「ドラゴン(Dragon)」の打ち上げを、ソフトウェア上の問題を理由に19日に延期すると発表した。

 ドラゴンは国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)に物資を輸送する初の民間宇宙船だが、打ち上げの延期が相次いでおり、直近では4月30日から5月7日に打ち上げ予定日が変更されたばかりだった。

 同社広報のカースティン・グランサム(Kirstin Grantham)氏によれば、「スペースXと米航空宇宙局(NASA)はソフトウェア確認作業をほぼ完了しており、スペースXは5月19日を打ち上げ予定日として、また5月22日を予備日として、ケープカナベラル空軍基地(Cape Canaveral Air Force Station)に申請した」という。(c)AFP
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2012年04月26日

環境相主催の晩餐会に間違えて一般人を招待、スウェーデン

【4月26日 AFP】スウェーデン政府から正式な晩餐(ばんさん)会の招待状を受け取った元作業療法士のマルガレータ・ビンベリ(Margareta Winberg)さん(67)は、少し驚きつつもドレスアップして会場へと向かった。

 だが到着したビンベリさんを見て、晩餐会を主催したレーナ・エーク(Lena Ek)環境相をはじめとする会場にいた有力政治家や外交官たちは面食らってしまった。

 招待していたのは、ビンベリさんと同姓同名の、スウェーデンの農相や副首相などを歴任したマルガレータ・ビンベリ(Margareta Winberg)氏だったからだ。

 ストックホルム(Stockholm)で開催される環境会議に先立って16日に行われたこの晩餐会には、環境政策に詳しい政界のエリートたちが招待されていた。エーク環境相の報道官は「(環境相は)驚き、間違いがあったことを残念に思った」とAFPに語った。

■記念撮影にも参加

 しかし同報道官によれば、この「人違いの」ビンベリさんは晩餐会に招かれ、居心地が悪くならないよう丁重にもてなされたという。報道官は「ビンベリさんはたくさんの興味深い人々に囲まれ、良い時間を過ごせたと言っていた」と述べた。

 ビンベリさんは現地紙ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)の取材に、招待状を受け取ったときは驚いたと語った。だが「招待状におかしなところは無かったので、出席するべきだと思った」という。会場に到着した時に手違いだったことに気付いたが、「『ぜひどうぞ』と言われたのでそのままとどまった」

 晩餐会の後には、ビンベリさんを含む出席者全員の記念撮影が行われた。「ビンベリさんも出席者の1人だったので写真にも入るべき」と報道官は説明した。写真撮影はビンベリさん抜きでもう1回行われたという。

 ビンベリ元副首相には、エーク環境相がその夜のうちに謝罪の電話を入れ、2人は近く夕食を共にすることを約束したという。(c)AFP
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